新田の湯は野沢温泉に13湯ある共同浴場のひとつ。温泉街の中心から離れているためか、観光客の姿は少なめで、素朴な佇まいは民家と間違うほど周囲に溶け込んでいる。
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新田の湯は温泉街の中心から少し距離があり、観光客の往来はあまり多くはない。前日の夕方に訪れたが、なかなかの混み具合。朝方なら空いているだろう…と甘い考えで訪れたのだが、トビラを開けるとまさに千客万来。
あの~まだ朝の7時前なんですけど…「こんなに混んでいるの?」と思わずボヤキたくなるほど人が多い。観光客は少ないようだが、周りは民家が多い。地元の方の朝風呂渋滞だろう。
「いや~甘かった。橫落の湯より前に来るべきだった!」と後悔しても始まらない。外湯制覇(?)のためにはここで引くことはできないし、とにかく温泉にありつかねば…
湯船は1坪ほどの広さ。すでに4~5人の先客がいるが、いや~ごめんなすって、ちょっくらごめんよ! ごめんねごめんね~(U字工事か!)ってな感じで、掛け湯をして湯船に滑り込む。
湯温はちょい熱め。湯口には湯の花を除去するためと思われる水切りネットが掛けられている。そういえば、十年前もこんな光景だったな…ふと古い記憶というか映像が頭に浮かんできた。
変わらんなここは…時間をつなぐ光景がじつに微笑ましい。
脱衣所には古い分析表が掲げられているが、その年号を見ると昭和33年。源泉は麻釜の大釜と書かれてある。平成10年の分析表には茹釜・下釜混合とあるので、時代とともに源泉の利用形態(入浴利用の増加や食品加工・工芸利用の減少)が変わってきたことを偲ばせる。
いずれ、建て直しの時期が来るのだろうが、素朴な憩い場が次の時代も変わらず続いていくことを願ってやまない。
(2016.2 更新)
住所 | 長野県下高井郡野沢温泉村大字豊郷439 | TEL | 0269-85-3155[野沢温泉観光協会] |
URL | http://nozawakanko.jp/ 野沢温泉観光協会 |
営業時間 | 5:00~23:00[無料] (12月~3月 6:00~) |
駐車場 | なし(近くの村営駐車場を利用) | 定休日 | - |
主な泉質 | 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉 | 温泉利用 | 源泉かけ流し |
浴場設備 | 内風呂 | 塩素消毒 | 塩素消毒なし |