草津舘は草津温泉のシンボル湯畑前に佇む木造3階の老舗宿。自家源泉「若乃湯」を持ち、草津最古の白旗源泉を引湯する贅沢さ。温泉通をも唸らせる極上の温泉が堪能できることが最大の魅力である。
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日本を代表する温泉といえば草津か別府が鉄板。東京から九州に訪れるチャンスはそうそうないが、群馬だったら行動範囲内…そう思っていたが、じつに9年も草津温泉を訪れていないことに気が付いた。
この体たらく、温泉ソムリエとして失格の烙印を押されたようなもの。そういえば、草津にあるスキー場も訪れたことなかったっけ?
よし、今年は草津だ!
と、一念発起(草津で一念発起ですかいっ)して、やってきました草津温泉。日中は足腰ガクガクになるまでゲレンデでスノーボードを戯れ、ヘトヘト状態で向かった先は、そう前回(2008年)に定宿と決めた「草津舘」しかおまへんがな!
ゲレンデから湯畑まで歩いて行けるほど近い距離。ほんの数分で湯畑にやってきたが…なんか記憶と違うなぁ…そう、湯畑周辺の光景が9年前とかなり変わっている。
かつてあった駐車場は「湯路広場」へと整備され、白旗源泉はリニューアル。背後には御殿と見間違うほど立派な「御座之湯」が建っているぢゃあ~りませんか!
か、変わり過ぎでしょう…
思わず絶句するほどの変貌ぶりに驚いたが、嬉しいことに草津舘の佇まいは変わっていない。ちょっと駐車スペースが狭くなり、杭や出っ張った段差が気になったが、まぁこの程度ならモーマンタイ。
ドライバー歴25年の駐車テク(ちょっと自信過剰気味…これが危ない)でちょちょいのチョイや!
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数十センチの間があるとはいえ、車体を擦らないように細心の注意を払い(何がちょちょいのチョイや!)、荷物を降ろし帳場に向かう。浴場と源泉を見ているうちに、徐々に記憶と目の前の光景がリンクしてくる。
ああ、早く温泉に入りたい!!
チェックイン後、案内された部屋は三階にある広縁付きの10帖和室。前回はコタツのある8帖だったが、今回はちょっと広くなったがコタツはない。ちょっと寒いかも? と思ったが、意外と暖房にパワーがあり、寒さは感じられない。
お茶を飲み、温泉まんじゅうを口に入れた後、普段ではあり得ないスピードで着替えを済ませ、脱兎のごとく部屋を出て浴場に向かう。
お待ちかねの浴場は湯気で真っ白だが、硫黄の香りに包まれ、ココロは幸せいっぱい。若乃湯と白旗の湯が並ぶ壮観な眺め。この光景じつに久しぶりだ。
フレッシュでキレのある若乃湯と丸く熟成された白旗の湯。同じ泉質で、同じような成分でもこんなにも個性が異なる。本当に不思議なこと。温泉は奥が深い。
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じっくりと温泉を堪能した後はお待ちかねの夕食。和洋の食材を盛り込んだ創作懐石料理は、温かいものは温かく冷たいものは冷くという料理の基本を守るかのように段階的に運ばれてくる。
料理意識の高い宿ならばこんな感じだが、さぁ~ど~ですか!…というような、席に着くなり全品配置済みという無頓着な宿もあるけど、やはり料理は作りたてがイチバン。鍋だけ熱けりゃいいってもんじゃない。
そして小休憩を挟んでまた温泉…とはいっても外湯めぐり。千代の湯と地蔵の湯、そして白旗の湯と三軒の共同浴場をはしご酒ならぬはしご湯。お肌ピリピリで身体はクタクタ。さすが草津の湯はお強い。
これでゆっくり就寝…といかないのが温泉マニア。とどめは宿の内風呂で若乃湯・白旗チャージ。スノーボード疲れと湯めぐり疲れのダブルパンチをくらい、床に就くなり気絶するかのように奈落の底に落ちていった。
翌朝、けだるさの残る身体にムチを打ち、熱~い温泉で覚醒。朝食は温泉宿らしく和食をいただく。前菜・納豆・温泉玉子で都合三杯も御飯を平らげる暴食で、エネルギーチャージ。
この日もゲレンデにと考えていたが、どうも天候がよろしくない。こんな日は温泉にシフトするにかぎる!
結局、チェックアウト後に御座之湯でほっこり。さらに川原湯温泉まで車を走らせ、王湯会館でまったり。再度草津に戻り、西の河原露天風呂でぐったり…と温泉三昧いたしましたとさ(苦笑)
(2017.4 更新)
住所 | 群馬県吾妻郡草津町草津甲419 | TEL | 0279-88-2027 |
URL | http://www21.cx/932-kan/ | IN:OUT | 14:00 : 10:00 |
宿泊料金 | 17,280円 (入湯税150円別) [今回宿泊時] | 立寄入浴 | 10:00~15:00 [800円] |
客室数 | 和室 9 | 食事場所 | 食事処 |
駐車場 | あり | 定休日 | なし |
主な泉質 | 酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型) | 温泉利用 | 源泉100%かけ流し |
浴場設備 | 内風呂(若乃湯・白旗源泉) | 塩素消毒 | 塩素消毒なし |