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五十沢温泉ゆもとかんは懐かしき昭和レトロの面影を残す宿。温泉は源泉100%かけ流しで、混浴の岩風呂と露天風呂がある。スキー宿としても利便がよく、料金は至ってリーズナブル。日帰り温泉としても人気が高い。
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五十沢温泉ゆもとかん。「何もかもみな懐かしい…」宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長のセリフではないが、今となっては懐かしき昭和レトロ(1970~80年代)の香りを残す宿である。
初めて訪れたのは2014年。南魚沼周辺で「おひとり様OK!」の温泉宿(できれば源泉かけ流し)を探していたことがきっかけだった。
正直なところ、おひとり様はあまり歓迎されない。平日はまだしも、休前日になると驚くほどに(ほぼ二人分ということもある)料金が跳ね上がる宿も多い。
なんて理不尽な!
…と思うこともあるが、宿にとって一部屋当たりの実入りが減ることは死活問題であり、繁忙期や書き入れ時はいたしかたない。(そもそも日本の宿はペア以上の宿泊を想定している)
おひとり様じゃあかんのかい!
そんな暗雲たる気持ちの中で射した一寸の光明。それが五十沢温泉ゆもとかんだったのである(前置きが長いっ)
今回も南魚沼近辺で、一万円以内で泊まれるリーズナブルな源泉かけ流しの温泉宿(二食付き)を探してみたが、こころに響く宿はなく、五十沢温泉を選択。
いざ昭和レトロの世界へ! どーもお世話になりまーす。
そして当日、舞子スノーリゾートで新調したボードの感触に苦闘しながら滑ってはいたが、どうもエッジが引っかかる。そこで越後湯沢駅前にあるチューンショップでエッジ調整を依頼。突貫作業していただくも、終了時刻は16:30を回っていた。
暗くなる前に着けるかな?
夕方のため六日町まで40分ほどかかったが、暗くなる直前に五十沢温泉ゆもとかんに到着。駐車場でボードの手入れ(ワックスがけ)を行いつつ、徐々に日が長くなったことを実感。まだ2月下旬とはいえ、年末あたりとは全然違う。確実に春が近づいている。
改めて宿の外観を見渡すが、4年前とまったく変わらない。大きな温泉マーク(♨)と「五十沢温泉」の文字がくっきり。ある意味ベタベタのデザインではあるが、妙な安心感がよぎった。
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着替え等が入った大きな荷物を抱え、自動扉をくぐると…見覚えある光景と聞き覚えのある音楽のお出迎え。すると封印されていた記憶がフラッシュバックのように蘇ってくる。
広いエントランスロビーにある熊の剥製やベンチ状のオブジェ。でも前回には無かったものもあり、それが囲炉裏横にある雛飾り。そういえば、あと2週間ほどでひな祭り。あまり桃の節句とのご縁はないが、3月という単語だけで春を連想させる。
桜は好きだが、雪がなくなるのが悲しい…あと歳もとるし
そんな悶々としたことを考えながらチェックイン。ふと貼紙をみると日帰り入浴が500円から700円へ値上げされたらしい。日帰り入浴にとって200円アップは大きいが、500円は共同浴場レベルの料金。今までが安すぎたのだ。
この時すでに17:30すぎ。夕食は18:00からだが、最終19:00スタートにしてもらい、ゆっくりと温泉を愉しむことに。
案内された部屋は12.5帖の和室。前回は8帖だったから、1.5倍の広さになる。ただ部屋に入ると気になることがひとつ。それは臭い。おそらく加齢臭だと思うが、先客の臭いが部屋に残っていたのである。
スポーツクラブのサウナで味わった加齢臭地獄にも匹敵するスメル攻撃には閉口するしかない。着替えやら換気をしているうちに、いつの間にか18時を回っている。やばい、早く風呂に行かねば!
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ゆっくり風呂を愉しむには時間が押している。とりあえず、夕食前に大浴場で身体を清めるか…と浴場入口に差し掛かった時、とあるポスターに目がいった。
それは近くにある三国川(さぐりがわ)ダムの魅力を地元の女性たちが「美女旅」として案内するもの。全員なかなかのカワイさだが、その中でも真ん中の女性に目を奪われた。
か…かわいい。惚れてまうやろ~フガフガ…(チャンカワイかっ)
地上で最も単細胞な生き物、それが男である。加齢臭地獄など完全にふっとび、なにやら楽しくなってきやがった!
脳ミソお花畑状態のまま、素っ裸で浴場に入ると人影はなく独泉の貸切状態。岩風呂や露天風呂が人気のためか(それ以前に食事時ではあったが…)、お花畑の幸運か。まさに僥倖!
濛々と覆う湯気、湯口からドバドバと注がれる熱い温泉。贅沢なまでの源泉かけ流しパラダイスがここにあった。詳細は温泉情報で!
広間でいただく夕食は田舎風の会席料理。詳細は料理情報にあるので割愛するが、料金相応のクオリティ。天麩羅が温かかったのが前回と違うところ(苦笑)
食後は平昌オリンピックを見ながら、ストレッチで足の疲労回復を図る。人出不足のためか、布団が敷かれたのは21時を回っていたが、美女旅ポスターで再び脳ミソお花畑状態に戻し、岩風呂に直行。
岩風呂で身体を温めてから露天風呂に移動するが、想定外に温度がぬるい。ただ湯口付近は適温が保たれているのを幸いに、温泉ファン垂涎の雪見露天。これぞ冬の醍醐味であり、まさに男のロマン!
大露天風呂も独泉状態。静かにまったりと時間が過ぎていく…
次の日は6時過ぎには起きだして、再度の雪見露天としゃれ込む。一泊で最低三回は温泉に入らないと気が済まない。一応温泉ソムリエだしね(自覚なし)
朝食は7:00から広間で用意される。前回のイメージがあるので、正直なところ朝食には期待はしていなかったが…会場に着くと驚きを隠せない。洗練されたとはいい難いが、惣菜バイキングにグレードアップしているではないか。
いや、むしろ洗練されたものよりも、素朴さがにじみ出る田舎バイキングの方が断然いい。お米を美味しくいただくため、主役を引き立てるために惣菜がずらり並んでいるのである。
これだけあれば軽~く三杯はいける! …が、明後日は人間ドック。ここでのガマンが中性脂肪に大きく影響する。一杯を少しずつ大切に味わった。
部屋に戻り、戦闘着(ウェア)に着替え準備万端。上越国際スキー場まで約20分の道程。二日目も頑張りますか!
最後に脳ミソお花畑野郎よりひとこと。
湯浴みとは神聖なもの。混浴は昔から続く文化です。出歯亀根性は捨てて純粋に温泉を愉しみましょう!
(2018.3 更新)
住所 | 新潟県南魚沼市宮17-4 | TEL | 025-774-2876 |
URL | http://www.ikazawaonsen.com | IN:OUT | 14:00 : 10:00 |
宿泊料金 | 8,000円~(消費税・入湯税別) | 立寄入浴 | 700円 |
客室数 | 和室 46 和洋室 4 | 食事場所 | 夕食 広間 / 朝食 広間 |
駐車場 | あり | 送迎 | JR上越線 六日町駅より送迎あり(要事前連絡) |
主な泉質 | アルカリ性単純温泉 | 温泉利用 | 源泉100%かけ流し |
浴場設備 | 大浴場・混浴岩風呂・混浴露天風呂・女性専用露天風呂 | 塩素消毒 | 塩素消毒なし |