温泉新選組 > 群馬の温泉 > 尾瀬鎌田宿温泉 > 梅田屋旅館
梅田屋旅館は尾瀬鎌田宿温泉にある温泉宿。日本ロマンチック街道沿いにあり、尾瀬観光やスキー・スノーボードなどのウインタースポーツの拠点としてもとても便利。
※ 下記 マークをクリックで、画像テキストを表示
外観は味のある旅籠の趣き。端が欠けた(朽ちた)梅田屋の屋号が何ともレトロな雰囲気を醸し出す。だが玄関をくぐると光景が一変。大正浪漫あふれる粋なレトロモダン調の空間が広がっている。
その中で目を引くのは有名人のサインの数々。片品村長も務めた先代の経営者(現経営者の父)との親交が深かった映画監督の山田洋次や落語家の立川談志ゆかりの宿としても知られるだけに、「男はつらいよ」の出演者をはじめ、多数の芸能人や落語家のものが飾られている。
宿主さんに話を聞いたところ、山田洋次監督は「男はつらいよ」の打ち上げで、出演者とともに毎回利用したそうで、立川談志はまるで自分の家のように好き勝手に振る舞ったという。また俳優・レポーターの毒蝮三太夫は近隣の民家に気さくに上がって話し込んだり、俳優の吉岡秀隆は近隣のスキー場でよく滑っていたそうだ。
※ 下記 マークをクリックで、画像テキストを表示
今回は丸沼高原スキー場でスノーボードを楽しむために利用した。スキー宿のつもりで予約したので、利用したプランは1泊2食付でで8550円(入湯税込)の訳ありプラン。正直なところ過大な期待はしていなかったが、後に驚くほどの満足感へと変貌を遂げる。
街道沿いにも関わらず、館内をはじめ部屋と風呂も本当に静けさに包まれ、温泉は源泉かけ流し(循環併用)の風呂が5ヶ所、食事は地元片品や群馬の源泉食材をふんだんに使った地産地消の郷土料理が味わえる。
これのどこが訳ありプラン?
なんて思わず思ってしまうが、訳ありプランの「訳あり」とは、眺望がよくないのと部屋のトイレが「和式」というだけなのだが、実は浴場までの距離が最も近い部屋だったりする。
繰り返すようだが、これで8550円は普通あり得ない。チェックアウトの時に、申し訳ない気持ちでいっぱいになるほど、提供サービスが素晴らしい。スキー場に通う冬には毎年リピーターになりたいほど、超オススメの温泉宿といえる。
最後に、夕食をいただく中広間には襖全面に書かれた立川談志直筆の走り書きがある。その内容は談志らしく毒舌と豪放らしさ全開なのだが、人間味があってどこか憎めない。それを肴に酒を呑むのも味わい深い。
(2015.9 更新)
住所 | 群馬県利根郡片品村大字鎌田4073 | TEL | 0278-58-2355 |
URL | http://www.umedaya.net/ | IN:OUT | 13:00 : 10:00 |
宿泊料金 | 10,650円~ [2名利用 1泊2食付] | 立寄入浴 | 13:00~18:00 [700円] |
客室数 | 和室 12 | 食事場所 | 会食場(夕食)・食事処(朝食) |
駐車場 | あり | 定休日 | - |
主な泉質 | アルカリ性単純温泉 | 温泉利用 | 掛け流し循環併用 |
浴場設備 | 大浴場・内風呂・露天風呂・家族(貸切)風呂 | 塩素消毒 | 塩素消毒なし |