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(2012)
部屋タイプは和室のみだが、本館と新館とでグレードが異なる。本館には二部屋限定の明治時代部屋があるが、人気が高いため早い予約がおすすめ。
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前回はこの宿に2部屋しかない、貴重な明治時代部屋を利用したが、今回は館2階「ゆきぐに」を利用した。部屋は一間だが、広さは11帖もあり、寛ぐのに十分なスペース。腰掛けに座ると、正面の床の間には液晶テレビが設置され、壁に掛軸と壺の置かれた棚がある。
明治時代部屋でも感じたことだが、和室と液晶テレビはとても相性が良い感じがする。改めて和の奥深さというか包容力の一端を見た感じがした。室内は暖房が効きあたたかいというよりは少し暑い。4月中旬ということもあるのだろう、暖房を切っても寒くは感じなかった。
明治時代部屋では宴会場の音が漏れ聞こえてきたが、今回の新館では他の部屋からの音は全く聞こえない。強いて言えば廊下を歩く人の足音が微かにする程度である。秘湯の宿らしく、本当に静かな空間で寛げることが嬉しい。
夕食後、部屋に戻ると布団が敷いてあった。この何気ないサービスが日本の宿のいいところ。部屋が一変する光景はいつ体験してもいいもの。そして恒例の売店で買った「コシヒカリソフトクリーム」を食べる。ほのかに感じる米の甘さ(白酒のような甘さ)が何ともいえない。
日本酒で始まり、米アイスで締める。最初から最後まで米づくしフルコースを味わった気分。米どころ新潟を満喫するこの感覚、「日本人しか分からないだろうな…」と幸せな気分になる。食後に食べる甘い物ほど美味い物はない。
アイスを食べ終わると、おもむろに横になり寝落ち。食べてすぐに横になると牛になる(太る)といわれるが、これがまた至福の時間。数時間後、むくりと起きだし温泉に向かう。これぞ贅沢。「お金では買いない時間」とはまさにこの時間のことだろう。