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(2012)
食事は朝夕ともに食事処「白雲」でいただく(グループの場合は別室座敷)。注目すべきは素材。最高級南魚沼塩沢産コシヒカリをはじめ、山菜や川魚など地産地消の会席料理は地酒との相性も抜群。秘湯の全力投球といえる献立である。
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夕食は山の幸を中心とした郷土会席料理。山の宿でも海鮮(海水魚の刺身)がでる宿もあるが、ここは新潟の山の中。お造り(紅鱒)と焼魚(岩魚)が川魚であるところがとてもいい。
そして「眼」にこだわる宿らしく、「薬膳粥」のように献立に「眼」に配慮した料理が並ぶ。オリジナリティーにあふれ、とてもユニークな料理の切り口である。
それにしても、新潟の地場食材や郷土料理がとても食欲をそそる。鮭の鼻先の軟骨部分を使用した氷頭膾霙和え。これは正月の祝い膳で食べられる郷土料理だが、コリコリとした食感がある珍味である。
岩魚はウェルカムサービスで笹団子を食べた囲炉裏で焼かれ、骨まで軟らかい。頭から骨ごと食べる丸かじりこそ川魚を満喫する食べ方。川魚好きとしては堪らない味である。
前回も感じたことだが、何よりも「米」が美味い。美味いというだけではない。甘みと旨味が米粒からあふれだし、芳醇な香りが鼻から抜ける。おかずがなくても何杯でも食べられる。南魚沼でも一番といわれる塩沢地区のコシヒカリを契約農家から直接仕入たお米は相変わらず絶品。お櫃にあるご飯は全部食べてしまった。
やはり新潟に来たら、美味い地酒を楽しみたい。前回は「鶴齢」を鶴齢三昧で堪能したが、今回は「久保田」で久保田三昧を注文。「久保田」の飲み比べは初めてだったが、「万寿」の美味しさには脱帽。「百寿」「千寿」でも十分美味いが、「万寿」は別格の美味さ。
「百寿」に感じたややドロリとした重さがなく、芳醇で爽快な香りが鼻から抜けていく。普段あまり酒は飲まない下戸でも、この「万寿」は特別ということが分かる。
それにしても郷土色あふれる料理と地酒との相性は抜群。料理と酒が喧嘩をしない。相乗効果で単独の味よりも格段に美味く感じる。日本酒の包容力は凄い。
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朝食は温泉宿らしい和朝食。のどぐろの干物、厚揚げ、ひじきと大豆のおから和え、温泉玉子、コナゴのごま和え、とろろ、絶品味噌汁、サラダなど、お米を美味しく食べるための惣菜が所狭しと並ぶ。
今回のイチ押しはのどぐろの干物。これを火で炙り、アツアツの状態でご飯にのせる。禁断の「のどぐろごはん」の完成である。行儀は悪いかもしれないが、これが昏倒しそうなほど絶品。
これにダシのきいた「とろろ」に、絶品の「味噌汁」があれば「ご飯10杯いける!」といってもあながち嘘ではない。案の定お櫃はカラ。スノーボードはやめて連泊したいと思うほど幸福感でいっぱいになった。