ゆの郷は乃木温泉ホテルに併設する日帰り温泉。ホテルと共用の駐車場は広く、料金は390円とリーズナブル。銭湯のように気軽に利用できる。
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単身赴任中の友人Mから「また栃木に来ない? 焼き肉おごるから」と、肉に釣られてまたまた那須塩原にやってきた私こと温泉ソムリエNobu。それで行っちゃうか?…と思ってしまうが、悲しいかな「焼き肉」の誘惑に勝てるほど人間はできていない。
そして週末、ディーラーで愛車の冬仕様(タイヤ交換)を行った後、一路栃木へでっぱつ。首都高から東北道を北上、西那須野塩原インターを降りて18時少し前に友人宅に到着した。
車で行くのかと思ってたが、店は歩いても5分ほどの場所にあるという。そういえば、この近くには乃木温泉ホテルがあったっけ…そう思って聞いたところ、お店から乃木温泉までも歩いて5分ほどらしい。
これなら焼き肉臭も温泉でリフレッシュできる。徒歩十分圏内に焼き肉店と温泉。むむっコイツいいところに住んでるやんけ~
こうして焼き肉+温泉パーティーというか、ちょっと早いプチ忘年会に模様替え。好きな焼き肉喰らって、臭いも温泉できれいサッパリできる。これぞ名案かと思ったが、すぐに致命的な落とし穴に気が付いた。
下着は持ってきたが、替えの服がない。しかも寝具として寝袋は持ってきたが、寝間着(スウェット)も持ってきてない。つまり、温泉には入れるが、焼き肉臭に包まれながら寝袋にくるまる…ということになるワケだ。
痛恨のイージーミス!
そう思っても今さら後のカーニバル。残念ながら徒歩圏内にユニクロはなく、酒も飲みたいので車もダメ。さらに友人とは体格が違うので借りることもできない。打つ手なし…まっしゃ~ねぇわ!
12月初旬の北関東。いくら暖冬だといっても寒いモノは寒い。5分の道のりがやたらと長く感じられる。早く着いてちょ~だい!
店の名は元祖チキンハウス。何が元祖なんだろうか? 一瞬そう思ったが、細かいことは気にしない。元祖に本家、世の中にゃいっぱいあるけど、美味けりゃいいっす。
店内は白い煙と焼き肉の臭いが充満するパラダイス。人気店らしく、地元の人でかなり埋まっている。メニューを手に取ると、焼き肉メニューはいっぱいあるが、チキンハウスという店名らしく、おすすめは鶏肉とのこと。い~じゃないヘルシーで。皮も美味いしね!
しこたま肉を喰らい、最後のシメで普通ライスを頼んでみたら、出てきたのは見るからにてんこ盛りの大盛りライス。これで普通盛りっすか…ありえない…お茶碗3~4杯分ぐらいありそ~ですけどっ
しかし残すのは己の美学に反する。お百姓さんが丹精込めて作ったお米を残すなんてことはオイラにゃできない。そういいながら友人にも少し手伝ってもらって、なんとか完食。米どころ栃木、あなどれず!
ふぅ~苦しい…
食事の後は温泉タイム。元祖チキンハウスから乃木温泉は本当に近い。店を出るとすぐに「乃木温泉ホテル」と書かれた高い建物が見えている。ぽっこりお腹を抱えながら、歩くこと5分、乃木温泉に到着した。
駐車場はホテルと共用のようで、広くて駐めやすい印象を受ける。たかが駐車場と思われるだろうが、これは結構大事なこと。利用者は運転が得意な人ばかりではないし、女性やお年寄りもいる。
大きなホテルと対照的に、隣接する日帰り施設はこぢんまりとしているが、「乃木温泉 ゆの郷」と大きくライトアップされ、素朴な銭湯のように「 ゆの郷」と書かれた暖簾も掛かっている。
ガラス張りのエントランスは観音開きで、入ると右手にはカギ付きの下駄箱がある。受付に人はいるが自動券売機で購入するシステムで、料金は390円とかなりリーズナブル。これは安い!
内心喜びながら入浴券を渡そうとしたが、受付のおばちゃんは二人ともケータイ片手にだべりながらの「ながら接客」で、じつにヤル気がない。
「ダメだこりゃ…」
こんなのサービス業ではありえない。もし自分が上司なら一発でクビにしたいぐらい。仕事は仕事、遊びは遊び。仕事と遊びの区別がつかない人は、たとえ年上であってもダメ。この点はかなりのマイナス。じつにもったいない。
ただ脱衣所は広く、ロッカーはカギ付き(受付で下駄箱キーを渡すと利用できる)もあり、その点は安心。浴場は大浴場のみで、露天風呂がないのが残念だが、390円という料金を考えれば、不満はない。
せっせと焼き肉臭を洗い流し、湯船にドボン…すると、弱い塩素臭がする。自家源泉で、お肌ツルツルのアルカリ性温泉だけに、ちょっと残念。日帰り施設だけに衛生管理を徹底させた結果だろう。
湯船の端からはオーバーフローが見られるが、湯口からの給湯量と比べるとやはり少ない。底を探ると、吸水口からお湯が吸い込まれているところがある。どうやらかけ流し循環併用式らしい。
もったいないが多い温泉だけど、臭いが取れただけでも「よし」とせにゃいかん。身体を拭き服を手に取ると…クサイ、臭すぎる。こんなの着てたんかい! 全身からほとばしるように発散するスモーキーなかほり。
どぅぉぉぉぉ~意味ね~じゃん!
悶々と友人宅に戻ったが、数時間しても臭いは消えず、そのまま寝袋にて就寝。焼き肉に包まれて見る夢はニクの夢…ではなかったが、人生の教訓がまたひとつ加わった。
しかし、ほとんど肉ネタ。とても温泉ガイドとは思えないが、勘弁してつかわさい!
【教訓】焼き肉の時には着替えを準備しましょ~ね♪
(2015.12 更新)
住所 | 栃木県那須塩原市下永田1-993-11 | TEL | 0287-37-1126(ゆの郷) 0287-37-4126(ホテル) |
URL | http://www.nogionsen.com | IN:OUT | 15:00 : 10:00(乃木温泉ホテル) |
宿泊料金 | 乃木温泉ホテル 5,879円~ | 営業時間 | ゆの郷 9:00~22:00 [390円] |
客室数 | 41 | 食事場所 | レストラン(乃木温泉ホテル) |
駐車場 | 50台 | 定休日 | 毎月 第2木曜 |
主な泉質 | ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉 | 温泉利用 | かけ流し循環併用(ゆの郷) |
浴場設備 | 大浴場(ゆの郷) 大浴場・露天風呂(乃木温泉ホテル) |
塩素消毒 | 塩素消毒あり(ゆの郷) |