温泉新選組 > 伊豆・静岡の温泉 > 蓮台寺温泉 > 吉田松陰寓寄処
吉田松陰寓寄処とは幕末の志士に多大な影響を与えた吉田松陰がアメリカ密航を企てる直前に潜伏した隠れ家。その隠れ家が今でも蓮台寺温泉にあり、入場料(100円)を収めれば見学ができる。
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吉田松陰とは長州藩(現山口県)ならび、多くの尊皇攘夷の志士に多大な影響を与えた人物。嘉永七年(1854年)、下田に来港したペリー艦隊に便乗してアメリカへの密航を企てたことはあまり知られていない。
当時患っていた皮膚病治療のために蓮台寺の上の湯を訪れた際、偶然地元の医師・村山行馬郎と知り合い、数日間滞在(潜伏)をした。その村山邸であったのが「吉田松陰寓寄処」である。
現在でも松陰が滞在した狭い2階の居間や、掘り下げられた内湯が残り、松陰が使用したゆかりの品々が見学できる。
しかし熱烈な尊王攘夷論者であった松陰が、なぜアメリカ密航を企てたのだろうか。それは目的と手段。つまり、「攘夷(外国排斥)をするためには外国を深く知らなければならない」という考えに基づいている。
だが、密航は果たせず、自ら出頭して小伝馬町の獄へ投獄されるのだが、もし吉田松陰がアメリカに渡ったならば、アメリカ(西洋)の実情(実力)を悟ったことだろう。
そして攘夷という概念を捨て、開国という概念を得て帰国したならば、幕末の歴史は大きく変わっていたかもしれない。小さな出来事であるが、日本の歴史に与えた影響は計り知れない。
住所 | 静岡県下田市蓮台寺300 | TEL | 0558-23-5055(下田市教育委員会) |
URL | なし | 開館時間 | 9:00~17:00 [大人100円 中学生以下50円] |
駐車場 | 無料駐車場あり | 定休日 | 毎週水曜日 |