岸田屋は戸狩温泉スキー場にほど近い民宿。民宿ではあるが温泉を引き、ゲレンデまでは徒歩3分。移動が楽なこともスキーヤーとスノーボーダーにとって嬉しい。
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今回は戸狩温泉でスノーボードを楽しむために利用した。スキー場に近いこともあり、乾燥室とチューンナップ室を備え、設備的には問題なし。
一般的にスキー宿というと、料金のリーズナブルさを一番重視することが多いと思うが、プラスαがある点がこの岸田屋のいいところ。温泉だけでもプラスαといえるが、加えて岸田屋にはプラスαが3つもある。
ひとつめは、館内が鉄道グッズにあふれるところ。鉄ちゃん、鉄子垂涎の鉄道オブジェがいたるところに置かれている、いや置かれるという次元ではなく、部屋名まで往年の特急や急行の名称がつき、普通に馴染んでいる。中学生ぐらいまで鉄ちゃんであった者としては、懐かしさが込み上げる。
ふたつめは接客。一般的な旅館やホテルのような「しっかりとしているが、マニュアル的な接客サービス」とは違う、民宿ならではの「家族的で温かな接客サービス」が実に微笑ましい。その雰囲気だけで家族の仲のよさが伝わってくる。肩肘張らないゆるい寛ぎ感。これが民宿のいいところであり、岸田屋もご多分に漏れない。
そしてみっつめが、宿のご主人自ら炊きあげる「かまど炊きのおコゲ付ご飯」。「かまど」ということは、燃料は薪。昔は普通であったものが、今では普通ではない。いや普通ではできない。かまどでご飯を炊くには、設備もさることながら、手間と根気が要る。走り回ることはしないが、これぞ「ご馳走」の原点だともいえる。
その「かまど炊きご飯」はまさに絶品! 本当におコゲが美味いのだ。献立はごく一般的な田舎の家庭料理なのだが、それをおコゲ付ご飯で食べると本当に美味く感じる。
高級旅館やホテルで味わう贅沢さとは違う贅沢さというのだろうか、「一点突破、全面展開」的な贅沢さを感じるところが岸田屋の魅力といえる。おこげ好き、鉄ちゃん・鉄子、鉄マニア必見の宿というところ!(コア過ぎるやろっ!!)
ちなみに戸狩温泉はスキー場も温泉施設も地元の観光協会が管理し、地元の人々が運営に携わっている。スキー場をみても、有名スキー場にはないアットホーム感と、リフト券チェックの厳格さを感じる。雇われではない「おらが村」的な意気込みというか、地域一丸となった姿勢が気持ちいい。
(2015.10 更新)
住所 | 長野県飯山市大字豊田6772-1 | TEL | 0269-65-2225 |
URL | http://www.iiyama-catv.ne.jp/~kisidaya/ | IN:OUT | 12:00 : 12:00 |
宿泊料金 | 7,800円~ [2名利用 1泊2食付] | 立寄入浴 | なし |
客室数 | 和室 12 | 食事場所 | 食堂 |
駐車場 | あり | 定休日 | - |
主な泉質 | 単純温泉 | 温泉利用 | 循環濾過式 |
浴場設備 | 内風呂 | 塩素消毒 | 塩素消毒あり |