郷の湯は昭和63年開業のちょっとレトロな日帰り温泉。温泉街に溶け込むような六角形の佇まいが特徴的。以前は第二郷の湯と呼ばれていたが、第一郷の湯が八方の湯に改装されるにともない、郷の湯と名称を改めた。
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この日、二十数年ぶりに八方尾根スキー場を訪れていた。しかし、どうも前日の疲れ(栂池での滑り疲れ)が抜けていないようで、いまいち足腰にキレがない。ようするにトシ、歳でやんす。
ど~するか…と出した解決法が温泉のチカラを借りること。具体的にいうと、昼時に滑りを一時中断して、温泉に浸かろうって魂胆でさあ(噺家かいっ)
兎平ゲレンデから下まで滑り降り、ボードを置いて温泉街を歩く。向かう先は比較的ゲレンデに近い郷の湯。こんなとき便利なのがスマホのグーグルマップ。歩きスマホはいろいろ問題はあるけど、初めての目的地に行くのにゃ欠かせない。
いや~便利な世の中になったもんだ。ちょっと前まではマップや手書きした経路図を持っていったっけ。それが今じゃリアルタイムにまるでゲームのようにわかってしまう。
こりゃあ、もうちょっとでスカウターもできちゃうかも。身長・体格・年齢から筋肉量を割り出し、想定戦闘力を表示する…なんてね。
そんな中高生みたいなことを考えながらやってきました郷の湯。外観は六角形というか、六角形の屋根が三つ繋がった、まるで連結したゲル(モンゴルの住居)のような印象。宿泊施設と民家が混在する周辺環境に見事に溶け込んでいる。
早速、中に入ると券売機と窓口がある。小さな休憩スペースはあるものの、設備はこれと内風呂のみ。日帰り温泉というか共同浴場というか…う~ん、どちらの表現が正確だろうか。
設備的には共同浴場だけど、営業形態は日帰り温泉。まぁどちらでもいい。温泉があればモーマンタイ!
脱衣所に入ると、どうやら先客がいるらしい。「真昼間から温泉とは太てえ野郎だ!」と、自分のことは棚に上げてブーたれるが、先客に何も罪はない。ようは独泉できなかったことを悔しがっているだけなのだ。
しょうがないか…と汗がしみ込んだウェアを脱ぐときに、温泉分析書が目に入る。源泉100%かけ流し、塩素なし、加水・加温なし…ぬわんですとぉ~これだ、これですよ!!
求めていた本物の温泉が目の前にあった興奮と喜び。この感覚は温泉オタクじゃないとわからないだろう(苦笑)
浴場はログハウス調だが、壁・天井ともにややレトロな雰囲気。まあ築三十年以上経っているのでそれはしょうがないところ。でも湯船の檜風呂をみると、まだ新しい感じ。湯船だけ入替したのかもしれない。
身体を洗って汗を流して、ではいただきま~す…と湯船に入るとちょっと熱い。それでもソロソロと身を沈め、おもむろに目を閉じフゥ~と息を吐く。
いいねぇこのピリピリ感。新鮮な温泉のみ感じることができる感覚というのか、まるで日本刀のような切れ味がある。温泉道もじつに奥が深い。
30分ほど出入りを繰り返し、じっくり温泉を堪能。汗臭いシャツとウェアにちょっと閉口したが、スノーボード後半戦をスタート。その後の滑りはというと、やっぱりキレ悪。そう簡単に疲れは取れませんわ…
(2016.6 更新)
住所 | 長野県北安曇郡白馬村大字北城八方5170 | TEL | 0261-72-6541 |
URL | http://hakuba-happo-onsen.jp/happo/ 白馬八方温泉 |
営業時間 | 12:00~19:00[600円] |
駐車場 | あり(10台) | 定休日 | 毎週 火曜日 |
主な泉質 | アルカリ性単純温泉 | 温泉利用 | 源泉100%かけ流し |
浴場設備 | 内風呂 | 塩素消毒 | 塩素消毒なし |