不動湯温泉は大正時代創業のレトロな温泉宿。高村光太郎・智恵子夫妻も訪れたことがあり、古い宿帳には名前が残っているという。建物は新館と旧館があるが、旧館は創業当時の大正時代の面影を留める。
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何よりもアクセスはちょっと大変。道…といっても完全な山道(ケモノ道に近い)で、舗装はしていない。石コロや土の山道を疑うことなくひたすら信じて進む悪路の先に、目指す不動湯温泉が見えてくる。
まるで「めぞん一刻」の一刻館(昭和世代ならわかってくれるハズ!)を彷彿とさせるような、外観はかなりレトロな雰囲気。ガラガラっと入口の引き戸を開けると、多くの有名人(特に芸能人が多い)が宿泊したらしく、玄関にはたくさんのサイン入り色紙が並んでいる。
右手に受付(帳場?)があったので、日帰り料金500円を払ったが、経営者とおぼしき方は、高齢のためか体の調子が悪いのかは分からないが、テレビを見ながらコタツに入ったままだった。
まあ、これは個人経営だから許されること。一般の会社だったら即アウトな対応に、「緩いね~」と苦笑いするしかなかった。ちなみに建物はかなり傷んでいるらしく、廊下や階段を歩くとギシギシと木が軋む音がする。下り階段は心なしか…いや、かなり歪んでいるので注意したい。
温泉は内風呂と露天風呂があり、源泉100%かけ流し。個性的で温泉の品質は秀逸ながら、浴場の設備はかなりの老朽化が見られ、浴場のみならず施設全体のメンテナンス状態が気になるところ。
そもそも秘湯とは元来、アクセスが悪く、設備も古いことも充分承知しているが、不動湯温泉はなかなかの強者。その悪童?ぶりが秘湯の魅力的な部分でもあることも事実(秘湯マニアはMですな~)
ちなみに、車以外では遊歩道からのアクセス(徒歩30分)もあるので、悪天候時はそちらを利用した方が無難といえる。
※2013年8月 火災にて焼失したが、日帰り温泉として営業を再開(500円)。ただし、営業日は土日祝のみとなっている。
(2017.10 更新)
住所 | 福島県福島市土湯温泉町大笹25 | TEL | 024-595-2002 |
URL | http://www.naf.co.jp/fudouyu/ | IN:OUT | 15:00 : 11:00 |
宿泊料金 | 8,550~10,650円 [2名利用 1泊2食付] | 立寄入浴 | 10:00~17:00 [500円] |
客室数 | 和室13 | 食事場所 | 部屋出し |
駐車場 | あり | 送迎 | - |
主な泉質 | 炭酸鉄泉、単純泉、単純硫黄泉 | 温泉利用 | 源泉100%かけ流し |
浴場設備 | 内風呂・露天風呂 | 塩素消毒 | 塩素消毒なし |